

家の中で最も長く過ごす空間といえば「部屋」ですよね。
寝る、食べる、くつろぐ、勉強する……。それぞれの部屋には、それぞれの氣が流れています。
風水ではこの「部屋」という存在を、単なる生活空間ではなく、人と氣が交わる場として重視してきました。
つまり、部屋の位置や方角は、その人の運気や気分に直接関わるという考え方なんです。
古代の陰陽道や陰陽五行説の思想でも、家全体の氣を整えるうえで「部屋の配置」はとても重要なテーマでした。
そして陰陽師たちは、家の氣の流れを読むことで、家庭の運気を高める配置を導き出してきたのです。
風水的におすすめな「部屋の場所・方角」は、東・東南・南・北西が基本。
今回はそれぞれの方角が持つ意味と、氣を整えるコツをわかりやすくかみ砕いて解説します。
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方角によって流れ込む氣の性質が異なるため、用途に合わせて配置を考えるのが風水の基本です。
東の部屋は朝日が差し込み、「成長」「発展」「若さ」を象徴します。特に子供部屋や勉強部屋に向いており、前向きなエネルギーを与えてくれます。
東南の部屋は人間関係運や縁運を高める方角。明るい光と風を取り込みやすく、家庭の調和を育む空間にぴったりです。
南の部屋は「人気」「社交」「発信」を意味する火の氣を持ちます。リビングや趣味の部屋として使うと活気に満ちた家になりますよ。
北西の部屋は安定や信頼の象徴で、家の主や責任者の部屋として理想的。落ち着いた氣を持つため、寝室にも向いています。
例えば次のように、方角別に運気を整えるポイントを押さえると良いでしょう。
──このように、部屋の方角と使い方を合わせることで、家全体の氣がスムーズに流れやすくなります。
方角と用途を一致させることが、風水の黄金ルールです。
それぞれの部屋には「氣が合う方角」があります。では、具体的にどんな組み合わせが良いのでしょうか?
北・北西が理想的とされます。どちらも「陰」の氣を持ち、落ち着きや安眠をもたらします。特に北西は金運・信頼運にも関係し、主寝室に最適です。
東・南・東南が良いとされます。明るく陽の氣が入りやすいので、家族の笑顔や会話が増える空間になります。
東・東南は勉強や仕事に集中できる方向。木の氣が「成長」や「知性」を助け、努力が実を結びやすい環境をつくります。
──このように、部屋ごとの役割に応じて氣の性質を選ぶことが、開運の鍵になるのです。
すべての方角が悪いわけではありませんが、注意が必要な方位もあります。
この2つの方角は氣が不安定になりやすいとされます。寝室や水回りをここに置くのは避けるのが無難です。どうしてもこの方位しか取れない場合は、白や明るいトーンで清潔感を保ちましょう。
金運と関わる方角ですが、日差しが強く氣が乱れやすい面も。カーテンや観葉植物で氣を和らげるのがおすすめです。
静かで落ち着いた空間ですが、寒く暗くなりがち。暖色系の照明や木目調の家具を加えて、陰の氣をやさしく整えると良いでしょう。
──方角が理想でなくても、工夫しだいで吉方位に変わるのが風水の魅力です。
陰陽五行説の観点から見ると、家の各方位はそれぞれ五行の要素に結びついています。
この五行を意識してインテリアや色を整えることで、氣の流れが一段とスムーズになります。
──五行を上手に組み合わせれば、どの方位の部屋も心地よい氣の空間へと変えられます。
中国神話では、方角ごとに神獣が配されていました。
東は青龍、南は朱雀、西は白虎、北は玄武。この四神が天地のバランスを守り、家の氣の循環を司っていたのです。
東の部屋が「成長」、南の部屋が「活力」とされるのも、この四神思想が由来なんですね。
方角を意識することは、古代から続く宇宙の秩序に自分の空間を調和させる行為なのです。
部屋の方角を整えることは、四神の加護を受ける第一歩。
だからこそ、部屋作りは“住む”以上に“氣を育てる”行為なんです。
五行要約
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