陰陽五行説と節句|七夕と土用の「五行バランス」とは

七夕や土用と聞くと、「風流な夏の行事」ってイメージがありますよね。でも実は、どちらも陰陽五行説にがっつり関係してるんです!色や食べ物、そして行事そのものに、自然と人間の調和を意識した知恵が込められていて…知れば知るほど深い世界が広がっています。

 

このページでは「七夕」と「土用の丑の日」がどんなふうに五行バランスと関係してるのか、わかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

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七夕の五色短冊は五行の色!

七夕の短冊って、青・赤・黄・白・紫の5色がよく使われてますよね?あれ、実は陰陽五行のエッセンスがそのまま反映されているんです。

 

  • 木行=青(もとは緑を含む)
  • 火行=赤
  • 土行=黄
  • 金行=白
  • 水行=黒(でも日本では不吉とされ、紫で代用)

 

つまり短冊に願いごとを書くのは、「五行すべてに調和を祈る」という意味も込められているんですね。五色バランスが整うことで、自分の「運気」や「才能」もうまく育っていく…そんな信仰が背景にあります。

 

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素麺に込められた清涼と織姫のイメージ

七夕の食べ物といえば素麺!実はこれにも五行の考えが関わってるんですよ。

 

まず、夏は火行が強まる季節。そのため、火を抑える水行の要素が必要とされていました。素麺はまさに「水冷え」する料理で、火邪(暑さによる体調不良)を調整してくれるんです。

 

しかも、繊細な白い麺は糸=織物=織姫の象徴。願い事をする日と「手先の技術」を高める行事がちゃんとリンクしてるのが、面白いところです。

 

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七夕は「技と自然の調和」を祈る行事

中国では七夕は「乞巧節(きっこうせつ)」と呼ばれていて、織姫のように裁縫や技芸の上達を願う日でした。

 

ここで出てくるのが、五行の「相生(そうじょう)」。例えば、木は火を生み、火は土を生む…みたいに、うまく循環する関係のことです。技芸を磨くことも、この自然の流れに沿って成長するって発想に繋がっているんですよ。

 

七夕の夜、星を見上げながら願いごとを書くことは、「自然の理」と自分の努力を重ねて願う、そんな行為だったんです。

 

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土用は「季節の土」を調整する時期

土用(どよう)というと「土用の丑の日」ばかり注目されがちですが、そもそも土行の期間って知ってました?

 

四季の間には必ず「土」の期間があって、これが「土用」。つまり、

 

  • 春の終わり=土用春
  • 夏の終わり=土用夏
  • 秋の終わり=土用秋
  • 冬の終わり=土用冬

 

というふうに、各季節の「つなぎ役」として土行が機能してるんです。体調も乱れやすい時期で、五行のバランスが崩れがちになるため、ちゃんと調整しないと不調が出やすい…。

 

だからこそ、古くから「土用」は慎みの期間とされ、家の建て替えや土を掘ることなども避けるようにされていたんですよ。

 

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土用の丑の日は「土行の守り」で夏バテ予防

江戸時代には、「丑の日」に「う」がつくものを食べると元気になるって風習が流行りました。

 

うなぎ、うどん、うめぼし、うり、うし(牛肉)などですね。これ、ただの語呂合わせじゃなく、五行的にも理にかなってるんです。

 

というのも、夏は火行が強すぎて胃腸が弱りがち。だから土行=脾胃を補って、身体の中心を守る必要があったんです。食材でバランスをとることで、「季節と体調を整える」知恵が働いていたわけですね。

 

五行要約

 
  1. 七夕の五色短冊は五行(木火土金水)を象徴している!
  2. 素麺は火行を冷やす水性のバランス食だった!
  3. 乞巧節は「技芸の上達」を自然と結びつけた行事だった!
  4. 土用は四季をつなぐ土行の調整期間だった!
  5. 土用の丑の日は五行バランスを食で整える知恵だった!