陰陽道(おんみょうどう)には、星の動きや霊的存在、土地のエネルギーまでを扱う多種多様な法(ほう)=技法・呪法が存在します。陰陽師はそれらを状況に応じて使い分け、災いを避けたり、未来を見通したり、人々を

手印(しゅいん)・・・つまり手で印を結ぶことを指しますが、陰陽道では呪術の核心といえます。手印は、ただの形ではなく、霊力を引き寄せたり制御したりするための“動作による術式”。陰陽師たちはこの「手のサイン」で、星神を呼び出したり、邪霊を封じたりしていたんですよ。
もっとも有名な手印といえばやっぱりコレ!「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」という呪文に合わせて、九つの手印を順に結んでいきます。
この九印は密教の印契から来ていて、護身や破邪に使われる陰陽道の基本儀式です。
手印には「手で形を作る」以外に、「空間に印を切る」というタイプもあります。その代表が五芒星(晴明紋)と四縦五横(切紙九字)です。
とくに安倍晴明の印とされる晴明紋は、五芒星の最も有名な例。視覚的にも強い象徴力があるんですね。
中国の道教では指で神の名や性質を表現する「手決」という印が体系化されていて、日本の陰陽道にも大きな影響を与えました。
目的別にいろんな神格を呼び出す決印があり、状況に応じて使い分けられていたんです。
奈良〜平安時代の日本では、密教(真言宗・天台宗)が大流行。陰陽道の手印にもその印契(いんげい)がどんどん取り入れられていきました。
密教の手印は、ただ形を作るだけじゃなく、そのまま神仏とつながる手段でもあったわけです。
陰陽道では「呪文+印+動作」をセットで使うことが多く、実践に即した結界・調伏系の複合印が多く残されています。
これらは見た目も動きも「儀式らしさ」があって、まさに“陰陽師っぽさ”が際立つ部分です!
五行要約