
安倍晴明といえば、式神や呪術の達人として名を馳せた平安時代の陰陽師ですが、じつは“水”とも深いご縁がある人物なんです。なかでも有名なのが、各地に伝わる井戸にまつわる逸話。なんと、晴明が念力で水を湧き出させたとか、空に投げた杖が白龍に変わって井戸ができたとか…もう伝説のスケールが違いすぎる!
そこでこのページでは安倍晴明と井戸にまつわる伝説について、京都や福岡、愛知など全国各地のエピソードをめぐりながら、陰陽師・晴明の“祈祷師”としての顔にも迫っていきたいと思います。
まず外せないのが、京都・晴明神社にある晴明井(せいめいい)です。ここは「陰陽道ファンの聖地」とも呼ばれる場所で、境内の奥にひっそりとたたずむこの井戸には、驚きの伝説が残っているんですよ。
じつはこの井戸、今も清らかな水をたたえていて、ペットボトル持参で汲みに来る人も多いんですよ。つまり現代でも「生きている」パワースポットってことですね。
実は京都だけじゃなく、鎌倉にも「晴明の井戸」の伝承があるんです。場所は鶴嶺八幡宮の境内。今では井戸そのものは失われていて、記念碑だけが残されています。
こちらの井戸は、晴明が関東に下向した際に湧き水を出させたというもので、京都と同じく病気や災厄を祓う力があるとされていたんだとか。鎌倉という武家政権の発祥地に、晴明のような公家陰陽師の伝説が残ってるのも興味深いですよね。
福岡市東区・馬出(まいだし)地区に伝わる「鏡の井」の話は、伝説ファンにはたまらないファンタジックな内容です。
この井戸、なんと晴明が杖を天に投げたら白龍に変化して、水を噴き出したというんです!まるで神話のような話ですね。
水を操る力、それはまさに「大地と天をつなぐ」陰陽師ならではのイメージ。ここまでくると、晴明は地質学者でも風水師でもあったのでは…と思ってしまいます。
愛知県、特に名古屋市周辺にも安倍晴明にまつわる井戸の伝説が残っている地域があるんです。こちらもやはり、「井戸からの清水で病が癒えた」「安産になった」など生活密着型のご利益が語られています。
名古屋は江戸時代に入っても風水思想が盛んだった地域ですので、こうした伝承が残っているのも納得。地元の人たちにとっては、日々の暮らしを守ってくれる“井戸の神様”みたいな存在だったのかもしれませんね。
ここまで見てきたように、全国各地に残る井戸伝説の多くが、病気・安産・農業・灌漑など、まさに暮らしの中で必要とされる祈りと結びついています。
つまり、安倍晴明って、呪術師でありながらも水源を見つけて人々を救う“開泉のプロ”だったとも言えるかも?
今ではパワースポットや観光名所として親しまれてるけど、もともとは“実用性”のある伝承だったってこと、けっこう大事なポイントです。
五行要約