

家族の写真って、見ているだけでなんだか心があったかくなりますよね。
旅行の思い出や日常のワンシーンが、部屋の中に“家族の物語”として残っている──それだけで不思議と安心するものです。
風水では、そんな「家族の写真」が持つ力をとても大切に考えます。
陰陽道の考え方では、人の氣(エネルギー)は家族という単位で循環しているとされます。だからこそ、家族写真は“氣のつながりを可視化するシンボル”なんです。
陰陽五行説の視点から見ても、家庭とは「木・火・土・金・水」の氣が混ざり合って生まれる調和の場。そこに家族の笑顔が加わることで、家全体のバランスがより整うとされているんです。
そして、古くから陰陽師たちも「家族の絆は家の守護の要」と考え、住まいの中心に象徴物を置いて氣の流れを安定させていました。家族写真を飾る行為も、まさにその現代版といえるでしょう。
|
|
|
風水で家族写真を飾るなら、まず方角を意識しましょう。方位ごとに運気の意味が違ってくるんです。
反対に玄関正面は避けましょう。風水では「家族が外へ出ていく氣」を強めてしまうため、家族写真を置くには不向きなんです。
また、水回りやキッチン近くもNG。湿気や火の氣が強すぎて、家族のエネルギーが乱れやすくなるとされています。
おすすめは、リビングの東または東南側の壁。
朝日とともに“陽の氣”が差し込み、家族全員の運気を前向きにしてくれますよ。
次に注目したいのが写真の内容です。できるだけ最近撮った、笑顔あふれる明るい写真を選ぶのが理想。
暗い背景や疲れた表情は、家の氣を沈ませる原因になるんです。
また、額縁の素材にもこだわりましょう。
フレームが丸い形だと氣が散りやすいので、四角い形が風水的には好ましいとされています。
さらに、写真を飾る高さは目線と同じくらい(約150~160cm)がベスト。高すぎても低すぎても氣の流れが不安定になるため、家族みんなが自然に見上げられる位置にしましょう。
やっぱり最適なのはリビングです。家族が一番集まる場所なので、写真の氣がすぐに空間全体に広がります。
もしリビングが狭い場合でも、家族がよく通る廊下や階段の踊り場など“視線が止まる場所”を選ぶと効果的。
また、家族写真の近くに観葉植物を置くと、氣がやわらかくなり調和のエネルギーが高まります。さらに暖色系の照明を添えると、笑顔がより輝いて見えますよ。
写真をたくさん飾りすぎると氣が動きすぎてしまうので、1~3枚に絞るのがベストです。
五行の観点では、家族写真は「土」の氣を象徴します。
土は「安定・信頼・基盤」を意味し、家庭の中心を守る要素なんです。
さらに、フレームや配置によって他の氣を調整できます。
つまり、家族写真は五行のどの要素ともバランスを取りやすい“中心の氣”。家全体の運を安定させる「守りの象徴」といえます。
中国神話では、家族の絆は宇宙の秩序そのものを映すものとされます。
特に「伏羲(ふっき)」と「女娃(じょか)」は、人間社会の基盤=家庭を整えた神として伝えられています。
この二柱は、互いに支え合いながら天地を調和させ、人々に家族の在り方を教えた存在です。 家族写真を飾るという行為は、この“調和の循環”を家の中に再現することでもあるんです。
だからこそ、写真の位置や数にこだわるだけでなく、「そこに家族の笑顔がある」という事実そのものが最大の風水効果をもたらします。
五行要約
|
|
|
