家の中にある「のれん」、なんとなく飾っているだけのように見えて、実はとっても風水的に大事な存在なんです。
のれんは空間をゆるやかに仕切りながら、目には見えない氣の流れを整えてくれるアイテム。 陰陽道や陰陽五行説の考え方でも、のれんは“境界”を象徴する道具として重要視されてきました。
風水的には、「のれんの色」が氣の通り道を整え、家全体の運気バランスを変える力を持つと言われています。
昔の陰陽師も、門や室内の境目に布をかけて邪気の流入を防ぎ、清らかな氣だけを通すように工夫していたんですよ。
今回はそんなのれんの「色の選び方」を、風水の視点からわかりやすく紹介します。
|
|
|
のれんは、氣の通り道をやさしくコントロールするアイテムです。ドアや廊下、部屋の入口など、氣が出入りする場所に使うと、勢いを和らげて良い氣だけを残すとされます。
そして、色にはそれぞれ五行のエネルギーが宿ります。 緑＝木、赤＝火、黄＝土、白＝金、黒＝水という分類に基づいて、方角や目的に応じた色を選ぶことが大切なんです。
例えば、金運を高めたいなら黄色系、恋愛運ならピンク、健康運ならグリーンや淡ブルーが良いとされます。
方角に合わせて選ぶと、さらに効果がアップしますよ。
のれんは「氣のフィルター」。
色によって氣の質を変える、まるで呼吸のような存在なのです。
のれんの色は、使う場所と目的によって変わります。ここでは風水的に良いとされる場所ごとの使い方を紹介します。
玄関は氣の入口です。明るい色ののれんを使うと、清潔感と安心感が生まれます。
黄色は金運アップ、ピンクは良縁運、ベージュや白は浄化を助ける効果があります。
洗面所やキッチンなど水の氣が強い場所では、白・淡ブルー・淡グリーンなど清潔感のある色が吉です。
逆に、黒や濃いグレーなどの暗い色は邪氣を呼び込みやすいとされるので避けましょう。
通路や部屋の間仕切りにのれんを使うなら、明るめの中間色がベスト。氣の流れをやわらげつつ、家全体を穏やかに包みます。
のれんの色は場所ごとに「氣の役割」が違います。玄関は明るく、洗面所は清らかに、リビングは調和を意識して選ぶのが風水の基本です。
色と同じくらい大事なのが、素材や長さのバランス。
自然素材の綿や麻は氣を通しやすく、人工繊維よりも風水的に良いとされています。
のれんの長さは「腰丈」が理想。長すぎると氣をせき止め、短すぎると流れを保てません。
さらに柄選びも重要で、植物柄・波模様・淡いグラデーションなど、自然を感じるデザインが運気を整えてくれます。
例えば、次のような組み合わせがおすすめです。
──これらを意識して取り入れると、氣が軽やかに循環し、部屋の空気まで変わってきます。
のれんは素材・長さ・柄の三要素を整えることで、色の効果が最大限に発揮されます。自然素材と落ち着いたデザインが氣を穏やかに導くカギです。
五行の視点からのれんの色を見ていくと、相生（助け合い）と相克（抑制）の関係が大事になります。
色の組み合わせ次第で氣の巡りがスムーズにも、停滞にもなるんです。
──この五行の氣を意識してのれんの色を選ぶと、家の中での氣の循環がより穏やかになります。
古代中国では、門や幕が結界の象徴とされていました。
家の入口に垂れ布を下げるのは、邪氣を防ぎ、良い氣を招く神聖な行為だったのです。
特に「五方神」の思想では、東に青龍・南に朱雀・西に白虎・北に玄武・中央に黄龍が配され、それぞれの色が天地の秩序を守るとされていました。
この思想は、現代ののれん風水にも通じます。東側の入口に緑ののれんを、南には赤、西には白、北には黒を使うと、五行の力が調和しやすくなるんです。
のれん一枚で、家の氣はまるで神話のように蘇る。
日常の中に、天地のリズムを呼び込む知恵こそが、風水の本質なのです。
五行要約
|
|
|
