

一年の終わり、街がなんだかざわざわしてくるこの季節。
それが、まさに「師走」です。
昔はお坊さん(師)が走るほど忙しかった時期だそうで、今でも「慌ただしい」というイメージがありますよね。
でも、陰陽道や陰陽五行説の考えでは、師走は単なる「終わり」ではなく、次のサイクルを迎えるための大切な準備期間なんです。
風水的に「師走」は、一年の気を整えて“新しい陽の流れ”を迎えるためのリセット月。
だからこそ、動きすぎず、心を落ち着けながら整えるのがポイントなんです。
そして古くから陰陽師たちも、この月にこそ家や心の“氣”を清め、新しい年の幸福を呼び込むための儀式を行っていたといわれています。
今回はそんな「師走の風水的過ごし方」を、5つの視点からわかりやすくかみ砕いて解説します。
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師走の風水といえば、まず大掃除です。
これは単なる習慣ではなく、「古い氣を手放して新しい氣を迎える」浄化の儀式なんですね。
特に玄関・窓・出入口の掃除は重要。
ここは“氣の入口”だから、靴や傘、郵便物などをスッキリ整理することで、家の中のエネルギーが循環しやすくなります。
例えば次のような場所を意識して整えると効果的です。
──こんな具合に、一か所ずつ整えていくことで、「氣の通り道」がスムーズになります。
掃除は11月末~12月上旬に始めるのが理想的ですよ。
年末はバタバタしがちですが、風水では「焦る」ほど運が逃げるとされます。
忙しい時こそ、心に余白を持つことが運気アップの秘訣なんです。
12月は交流運が高まる月。
年賀状やお歳暮、挨拶などの“人との縁”を整える行動が、翌年の運気を開きます。
冬は陰の氣が強まりやすい時期。
部屋に赤やオレンジ、クリーム色などの暖色を取り入れると、空間に陽の氣が流れます。
特に玄関に明るい飾りや灯りを置くのがおすすめです。
焦りや不安は氣を乱す原因。
「忙しい=心を亡くす」と書くように、深呼吸をして今に意識を戻すだけで、氣の流れが穏やかに戻ります。
掃除や片づけが一段落したら、次は心の整理の番です。
風水では「思考」もエネルギーの一部とされ、頭の中を整理することで運気が整うといわれています。
手帳やノートに「今年の感謝」と「来年の目標」を書き出すと、氣の流れが明確になります。
これはまるで心のデトックス。
神社への参拝もおすすめです。
「感謝を伝えること」が最大の開運行動なんです。
「来年もよろしくお願いします」と神様に言葉をかけると、安心感と前向きな氣が宿ります。
美容や服装を見直すことも開運行動の一つ。
髪を整え、新しい服を用意することで、「新しい自分を迎える準備」が整います。
五行の流れで見ると、師走(12月)は「水の氣」が強まる時期です。
これは一年の締めくくりと新しいサイクルへの準備を意味します。
「水」は流れを司る要素。だからこそ、この時期は停滞をなくして循環を意識することが大切です。
そのための五行バランスは次の通りです。
──五行が循環すれば、心身のエネルギーも自然と整っていきます。
中国の神話では、冬の終わりに玄武(げんぶ)が北を守る神として登場します。
この玄武は「忍耐と再生」の象徴。
つまり、師走の静けさは次の春を生み出すための“溜め”の期間なんですね。
そして春になると、青龍(せいりゅう)が再び動き出し、新しい運気を運ぶ。
この流れは、まさに師走から新年への氣の移り変わりそのものです。
だからこそ、今の時期は“走りすぎず”“止まりすぎず”。
静と動のバランスを保ちながら、自分の内側を整える時間にするのが理想です。
五行要約
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