

天井って、ふだんあまり意識しない場所ですよね。
でも実は、風水の世界では「天井こそ家の氣を左右する重要な場所」なんです。
陰陽道では、空間の上部に「天の氣」が宿ると考えます。
そして陰陽五行説の視点で見ると、天井は“陽”のエネルギーを受け取り、部屋全体に循環させる役割を持つとされます。
だからこそ、天井の色は「上から降り注ぐ氣の質」を決める大切な要素なんです。
古来、陰陽師たちも、屋内の光や影、天井の高さ・色から空間の氣を読み取っていました。今回はそんな智慧をもとに、「天井の色」で運気を整えるコツをやさしく解説します。
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まず知っておきたいのは、天井は上から降りてくる氣の通り道であるということ。
空間全体を包む氣の流れを軽く明るく保つには、天井の色がとても大事なんです。
一般的には白やオフホワイトなど、軽やかで清潔感のある色が理想とされます。
光を反射し、部屋を明るく広く見せてくれるだけでなく、氣の滞りを防ぎやすくなるんですね。
“明るく柔らかい色の天井は、良い氣を呼び込む受け皿”と考えられています。
逆に黒や濃紺などの暗い色は、氣を下に押しつけてしまうため、心理的にも圧迫感を与えがちです。特に天井が低い部屋では避けた方が無難です。
天井の色は、どの部屋でも同じというわけではありません。
風水では、その空間の用途に合わせて氣の流れをコントロールするのがコツです。
家族や友人が集うリビングは、明るく開放的な色を。
白やアイボリー、淡いベージュなどで、楽しく活気のある氣を育てましょう。
休息の場である寝室は、少しトーンを落とした淡グレーや木目調が吉。
落ち着きと安心感を生み、深い眠りを誘う空間に整います。
集中力を高めたい場所では、ホワイトグレーや淡ブルーを選ぶと◎。
視界がすっきりして、アイデアや氣の流れがスムーズになります。
天井の色は空間ごとの用途に合わせるのがポイント。明るさ・落ち着き・集中のどれを重視するかで色調を変えると、氣の質が自然に整います。
見落としがちなのが、氣を重くしてしまう色。汚れやくすみは勿論のこと、暗色や極端な原色も避けた方がいいでしょう。
黒・ダークグレーなどの濃い色は天井を低く見せる効果があり、氣の流れを下に押しつけるため不向きです。
真っ赤や紫など刺激の強い色は氣の波を乱すとされ、リラックス空間には不向き。部分的なアクセント程度にとどめましょう。
天井が黄ばんだり黒ずんだままだと、氣が濁って運気も停滞します。
定期的な掃除や塗り替えで、清潔な氣を保つことが運気アップの基本です。
暗色・原色・汚れた天井は氣の流れを重くします。清潔感と明るさを意識することが、風水における天井管理の最大のポイントです。
五行で見ると、天井は「天=陽」「空=氣」を象徴する部分。
つまり陽のエネルギーをどう受け止め、どう循環させるかがポイントになります。
五行の氣を補う配色は次の通りです。
──こうして五行を意識して色を整えると、天井が部屋全体の氣を循環させる「大きな鏡」として機能してくれます。
古代中国では、天は青、地は黄とされ、「天円地方」という思想が生まれました。
天井を淡い青や白で整えるのは、この“天の氣を模す”行為でもあります。
また、天を司る神・玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)は、光と清浄の象徴。
白く明るい天井は、その神聖な氣を呼び込む象徴ともいえるのです。
天井の色は、神話の時代から続く“天と地をつなぐ結界”なのです。
私たちが暮らす空間も、その氣の流れを整えることで穏やかに調和していきます。
五行要約
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