

部屋に飾った山の絵を見て、なぜかホッとした気分になったことはありませんか?
実はそれ、風水的にとても理にかなっているんです。山の絵は「支え」「守護」「安定」を象徴し、背中を預けるような安心感をもたらすアイテムとされます。
たとえば、仕事や勉強に集中したいとき、背中側に山の絵を掛けると落ち着いて作業できるといわれています。これはまるで「背後に山がある=後ろ盾がある」という心理的効果なんですよ。
本ページではそんな「山の絵」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。
陰陽道や陰陽五行説とも関係の深いこのテーマを、日常のインテリア感覚でわかりやすくかみ砕いて解説します。
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山の絵を飾るなら、まず方角選びが大切です。
風水では、山は「土」の性質を持つため、南西・北東・西・北西が相性の良い方位とされます。これらの方位に飾ると、家庭運や安定運が上がるといわれています。
特にリビングの南西や寝室の北東に掛けると、家族の絆が深まり、心穏やかに過ごせる空間が生まれます。
逆に、玄関の真正面に山の絵を掛けると、入ってくる氣の流れを止めてしまうことがあるので避けた方がいいです。側面の壁など、氣をやわらかく受け止める位置に掛けるのが理想ですね。
方角と氣の流れを意識することで、山の絵が“家を守る盾”のように働くのです。
次に大事なのが、どんな絵を選ぶかという点です。
尖った山頂や、暗く沈んだ色味の山は避けましょう。氣が乱れたり、プレッシャーを強めたりすることがあるためです。
代わりに、穏やかで丸みを帯びた山や、草木の生えた明るい緑の山が理想的。見るだけで安らぎを感じるような構図を選ぶと良いですね。
また、山と水が共に描かれた山水画もおすすめです。山の「土の氣」と水の「流れの氣」が調和し、空間全体に安定と潤いをもたらします。
飾る高さは目線より少し上がポイント。部屋全体のバランスが整い、氣がスムーズに巡ります。
“落ち着き”と“調和”をもたらす絵こそが、風水的に最も力を発揮するのです。
山の絵が発する「静の氣」は、忙しい日常に心の余白を作ってくれます。
寝室や書斎に飾れば、集中力や思考力を高め、穏やかな夜を過ごせるとされています。
リビングでは、家庭の安定を支える力として作用します。山は「動」のエネルギーが強い水や火と対比される存在。だからこそ、活気ある空間に落ち着きを与えるバランサーとして働くんです。
さらに、職場ではデスクの後ろに山の絵を飾ることで「上司・先輩・運命の後押し」を得られるとも言われています。まさに信頼の象徴といえるでしょう。
山の絵は、空間に“安らぎの地盤”を築く風水アートなのです。
陰陽五行説では、山は「土」の氣を象徴します。
このエネルギーは、他の要素と循環することで調和を保ちます。たとえば木は土を生み、土は金を生み、金は水を導き、水は木を育てます。
山の絵を活かすには、次のような五行のバランスを意識してみましょう。
こうして五行の流れを整えることで、空間に生命力と安定感が共に生まれます。
中国神話では、山は天地を結ぶ柱と考えられていました。たとえば「崑崙山(こんろんざん)」は神々が住む聖地であり、天界と地上をつなぐ中心軸とされていたんです。
風水の山の絵もまた、家の中に“小さな崑崙”を置くようなもの。自然と人の氣をつなぎ、宇宙の秩序を家庭に呼び込む役割を果たします。
山の形が穏やかで、光が山頂に差す構図ほど、調和の氣が強まるとされています。
つまり山の絵は、古代の人々が信じた“天地の調和”を、今の私たちの暮らしに映す鏡なのです。
五行要約
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