陰陽五行説と食事|五味と和食で整える体質改善の知恵

「なんだか最近、体がだるいなぁ…」「食事で体質改善できたらなぁ」って思ったこと、ありませんか?そんなときに知っておきたいのが、古代中国発の陰陽五行説食事の関係なんです!

 

東洋医学では、食材を五味(酸・苦・甘・辛・鹹)に分類し、それぞれが五臓(肝・心・脾・肺・腎)とリンクすると考えられています。そしてこの知恵、じつは和食にもたっぷり活かされてるんですよ。

 

このページでは、五行と食材のつながりや、季節・体質に応じた食養生のコツを、和食の視点からわかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

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五味は「五臓」に働きかける薬になる

まずは五味の基本を見ていきましょう。食べ物の味って、ただの「美味しさ」じゃなくて、体の中で働く場所が決まってるんです!

 

  • 酸味(木)→肝・胆に作用。収れん作用で「締める」力がある。梅干しやレモン、酢が代表。
  • 苦味(火)→心・小腸に作用。熱を取り除く。ゴーヤや緑茶、セロリがオススメ。
  • 甘味(土)→脾・胃を補う。エネルギー補給の味。ごはん、かぼちゃ、豆類など。
  • 辛味(金)→肺・大腸に作用。発汗・巡りをよくする。生姜、ねぎ、胡椒など。
  • 鹹味(塩味)(水)→腎・膀胱に作用。体を潤し、しこりを和らげる。海藻、貝、味噌など。

 

五味=五行=五臓がそれぞれリンクしてるって、すごい整理術ですよね。

 

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季節に合わせて「五色」を食卓に取り入れよう

次は五色(青・赤・黄・白・黒)の話。これも五行と対応していて、季節や体調に応じた「色のチョイス」が体に効くとされてるんです。

 

たとえばこんな感じ:

 

  • 春(木・酸・青):青菜、若芽、よもぎなど→肝を整える
  • 夏(火・苦・赤):トマト、スイカ、きゅうり、苦瓜→熱を下げる
  • 秋(金・辛・白):大根、梨、れんこん→肺を潤す
  • 冬(水・鹹・黒):黒豆、昆布、発酵食品→腎を強化

 

和食の基本って「旬のものを食べる」こと。じつはこれ、ちゃんと五行理論に沿った養生法なんですよ。

 

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体質別に選ぶと、より実感しやすくなる

人によって「冷えやすい」「熱がこもりやすい」「むくみやすい」など、体質はさまざま。それぞれに合った食材を選べば、体質改善にもつながります。

 

  • 冷え(陽虚):生姜・にんじん・かぼちゃなどで体を温める
  • 乾燥(陰虚):梨・豆乳・黒ごまなどで潤いを補う
  • むくみ(湿邪):小豆・冬瓜・ハトムギで水はけ改善
  • 疲れやすい(気虚):米・芋・かぼちゃ・甘酒などでエネルギーチャージ

 

自分の状態にあわせて「食べる味・食べる色」を意識すること、それが東洋的セルフケアの第一歩なんですね。

 

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五味の組み合わせにも意味がある

「この食材とあれを一緒にとると、もっと体にいい!」という考えもあります。五味はそれぞれ単体で働くだけじゃなく、組み合わせによって相乗効果も期待できるんです。

 

  • 酸+甘=肝腎の補強(例:酢の物+豆腐)
  • 甘+鹹=脾腎の調和(例:味噌+さつまいも)
  • 苦+辛=熱を冷ましつつ巡らせる(例:セロリと生姜炒め)

 

こういう知恵は、薬膳のレシピだけでなく、ふだんの家庭料理にもどんどん応用できます!

 

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和食には陰陽五行の知恵がたっぷり

味噌汁・根菜・漬物・海藻・煮物・発酵食品――どれも五味・五行・五色をふんだんに取り入れた、体に優しい組み合わせなんです。

 

たとえばこんな和定食:

 

  • 味噌汁(鹹・黒・温)→腎をサポート
  • かぼちゃ煮(甘・黄・温)→脾胃に元気を
  • 梅干し(酸・青・涼)→肝を引き締める
  • 焼き魚(辛・白・温)→肺を助ける

 

これってまさに「未病(病気になる前)を防ぐ」食養生の実践なんですね。

 

五行要約

 
  1. 五味(酸・苦・甘・辛・鹹)は五臓とリンクしている!
  2. 五色(青・赤・黄・白・黒)は季節ごとの食材選びのヒントになる!
  3. 体質別に食材を選ぶと、冷え・むくみなども改善できる!
  4. 五味の組み合わせで食材の力を高めることができる!
  5. 和食は陰陽五行の知恵のかたまり!毎日の食事が養生になる!