陰陽寮という名前、陰陽道に興味ある人なら一度は聞いたことがあると思います。でも実際のところ、いつまで存在していたのか、そして今どうなってるのかって、意外と知られていないんですよね。
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陰陽頭(おんみょうのかみ)って、ただの占い好きなお偉いさん…じゃないんです!
実は、古代から近世にかけて、国家レベルの天文・気象・暦・占術を統括していた超重要ポジションなんですよ。
このページでは、そんな陰陽頭の役割・権限・歴代の人物をくわしくご紹介します!
陰陽頭とは、律令制における陰陽寮の長官で、別名「司天監(してんかん)」とも呼ばれました。
この役職の最大の特徴は、国家に関わる重大事項――つまり、天文異象や天災、改暦、王朝の運勢など――を天皇に直接奏上できる立場にあったこと。
特に「密奏(みっそう)」という形式では、従三位以上の高官が天皇に極秘報告することができ、その中心人物がこの陰陽頭でした。
陰陽頭の具体的な職務はこんな感じでした。
国家の安寧にかかわる「天のサイン」を解読し、政治に活かす。まさに国家の天窓係とも言える存在ですね。
記録に残る陰陽頭の中でも、とくに有名な人物をピックアップしてご紹介します!
その血筋をたどれば、安倍晴明が国家中枢にいたことがよくわかります!
陰陽頭には2つの奏上方法がありました。
この「密奏」ができるのは、ごく限られたエリート中のエリートだけ。特別な地位にある陰陽頭が、天皇の耳に真っ先に情報を届ける存在だったんです。
項目 | 詳細 |
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職名 | 陰陽頭(司天監) |
役割 | 陰陽寮の長官、天文・暦・占術・時報の統括 |
主な奏上 | 密奏(直接奏上)、勘文擇申(正式報告) |
歴代人物 | 津守連通、藤原永貞、小野諸野、賀茂在冬、安倍→土御門家 |
制度廃止 | 明治2年(1869年)、土御門晴雄の死去を契機に終了 |
五行要約