
陰陽師(おんみょうじ)は、ただの呪術師ではありません。
実は彼らは「星を読む者」=国家公認の天文学者・占星家でもあったんです!
現代の占いとはまるで違う、陰陽師の占星術――それは、宇宙の動きと地上の運命をつなぐ神秘の技術でした。
このページではその仕組みと方法、そして占い以上の役割について、詳しく解説します!
陰陽師の占星術に欠かせない道具――それが式盤(しきばん)です。
式盤は円形の「天盤」と方形の「地盤」を重ねて作られ、そこに二十八宿、十二宮、十干十二支、方位などの情報がびっしり!
これを回転させながら日時・方角・星の位置を読み取ることで、その瞬間の「気」の流れや天地のバランスを見極めたんです。
つまり、式盤は“宇宙の縮図”だったんですね。
その式盤を用いた代表的な技法が六壬神課(りくじんしんか)。
これは、干支や時間・空間の組み合わせを720通りものパターンで分析し、
を占うという、めちゃくちゃ緻密な占術なんです。
そして判断材料として十二天将(じゅうにてんしょう)や五行のバランスも読み解いていくため、知識だけでなく経験と霊感も必要とされました。
この占星術の原理は、古代中国の陰陽五行思想+天文学にあります。
たとえば――
といった具合に、天象と人間社会の関係を五行の論理で説明するのが陰陽師のスタイル。
だから、星を読むこと=人と自然の調和をはかる行為だったんですね。
こうした技術を制度として支えたのが、平安時代に設置された陰陽寮(おんみょうりょう)。
ここには、
など、現代でいえば天文学者・気象予報士・暦制作者のような専門家が揃っていたんです!
占星術は天皇の即位や遷都、国家儀礼のタイミングを決める超重要任務。
陰陽師は国家の時間と運命を管理する“時の番人”でもありました。
占星術の目的は、未来を「知る」だけではありません。
もし星の配置が凶だった場合――陰陽師は結界を張ったり、祭祀で気の流れを調整したりして、事態を未然に防ごうとしました。
そのために、
といった儀式が同時に行われたんです。
つまり、
占星術+結界術+祈祷=陰陽師のフルセット!
だったんですね。
五行要約