

1日は、ただの「時間の経過」ではなく、風水では氣(エネルギー)が循環するサイクルとして見られます。
太陽の昇り沈みに合わせて、陰と陽が入れ替わり、木・火・土・金・水の五行が順にめぐっていく──そんなふうに自然とともに生きる考え方が、古代から受け継がれてきたんです。
つまり「風水と時間」は切っても切り離せない関係というわけですね。
陰陽道の世界でも、時間帯の氣を読むことは運勢の流れをつかむ重要な要素でした。朝の光が差し込む瞬間、昼の熱気が満ちるとき、夜の静寂に包まれるとき──それぞれに異なるエネルギーが働き、私たちの行動に影響を与えると考えられています。
今回は、陰陽五行説をもとに、時間と風水の関係をひもときながら、毎日の過ごし方を少し整えるだけで氣の流れをスムーズにする方法をわかりやすくかみ砕いて解説します。
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時間にも性格がある、というのが五行の面白いところです。
朝・昼・夜のそれぞれに、木・火・土・金・水の氣が順番に現れていきます。
たとえば、
つまり、時間も自然のサイクルの一部として、自分の行動を乗せていくのが風水的な生き方なんです。
では、実際にどんな行動が五行の流れに合っているのでしょうか。
例えば次のように、それぞれの時間帯の性質を意識して生活を整えるのがおすすめです。
朝は成長・始まり・発展のエネルギーが強い時間。
窓を開けて新鮮な空気を取り込み、朝日を浴びることで木の氣を体に入れましょう。新しいアイデアを考えたり、勉強を始めたりするのも◎です。
昼に向かってエネルギーが高まる「火」の時間帯。
積極的な行動・人との交流・発信に適しています。特に会議や交渉、運動など「外に出る行為」が運気を高めます。
火から金へ移る「中間の時間帯」であり、調整・安定の力が働く時。
この時間帯は焦らず、バランスを意識した行動を心がけましょう。食事や小休憩を取って、氣を整えるのも吉です。
朝は新しい氣を取り込み、昼は外向きの行動を、午後は落ち着いて調整を!五行の流れに合わせるだけで、1日のリズムがぐっと整います!
陽から陰へと切り替わるこの時間帯は、1日の締めくくりにふさわしい流れです。
「金」は収穫・完成・成果を象徴します。
この時間は、仕事をまとめたり、日記を書くなど一日の振り返りをするのが理想。
静かな気持ちで感謝を意識すると、運気が落ち着きます。
夜は「水」のエネルギーが支配します。
静寂・休息・癒しがテーマ。湯船につかる・瞑想する・深呼吸するなど心身をゆるめる時間に使うのがポイントです。
──こうして時間の流れに合わせて行動を整えると、日常の小さな習慣が自然と運気アップのきっかけになります。
夕方以降は「整える・休む・感謝する」がキーワード。金の時間はまとめ、水の時間は静めることで、氣がスムーズに循環します!
陰陽五行説では、1日の流れも陰陽の転換として捉えます。
朝(陽の始まり)→昼(陽の極)→夕方(陰の始まり)→夜(陰の極)というように、五行の循環とリンクしているのです。
次のような「五行サイクル」と対応させて考えると、1日が自然のリズムそのものだとわかります。
──このように五行を時間に当てはめると、日々の行動の“意味”がはっきりしてきます。どの時間も大切な役割を持ち、欠けることなく氣を循環させるのです。
古代中国の神話では、太陽神・羲和(ぎか)と月の女神・常羲(じょうぎ)が、昼と夜をそれぞれ司っていたと伝えられています。
太陽は「火の氣」を、月は「水の氣」を象徴し、その二柱の神が交互に空を渡ることで、世界に調和が生まれたとされます。
その循環こそが「陰陽五行の根本原理」。
昼に働き、夜に休むという人間の生活リズムも、まさにこの神々の物語に倣っているのです。
時間を意識することは、天地のリズムに自分を同調させること。
つまり、風水的に「時間を味方につける」とは、自然の摂理と一体になることなんです。
五行要約
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