
陰陽師(おんみょうじ)って聞くと、「お祓い」とか「結界」とか、守ってくれるイメージが強いかもしれません。でも実は、時には呪いを跳ね返す攻撃的な術も使っていたんですよ。
それが、今回のテーマ――「呪い返し(呪詛返し)」。
誰かに呪いをかけられたとき、その“念”をそっくりそのまま相手に戻す…しかも威力を倍返しにして!?そんなヤバい術、果たしてどんな仕組みなんでしょうか?
呪い返しは、その名の通り「呪いを返す術」。
相手がこっちに仕掛けた呪詛(じゅそ)=悪意・呪念を、そっくりそのまま本人に跳ね返すのが基本ルール。
一種の“反射魔法”みたいなもので、受けた呪いが強いほど、返すダメージも重くなるんです。だから、呪いを仕掛けた側が致命傷を負うことも。
呪い返しって、ゲームや漫画だけの話じゃなくて、平安時代の陰陽師たちもガチでやってたんです。
当時、貴族たちは政敵を倒すために陰陽師を雇って呪詛を依頼してました。でも呪いを仕掛けるってことは、呪い返しをくらうリスクも背負うってこと。
それをよくわかってた陰陽師たちは、自分の身に何かあったときのために「自分の墓穴」を用意しておいたという伝説もあるほど。あの有名なことわざ、「人を呪わば穴二つ」は、ここから来てるとも言われてます。
呪い返しを喰らうと――かなりヤバいです。
伝承や小説では、こんなふうに描かれることが多いんですよ。
もちろんフィクション的な演出もありますが、呪い返しってそれだけ強烈な“反撃術”って認識されていたんですね。
陰陽道の現場では、呪い返しに特定の符(護符)や印(刀印)を使うことがありました。
たとえば、
こうした術は、仏神の加護を得る「結界系の防御術」とセットで使うことが多く、呪詛を返すには相当な精神力と儀式の正確さが求められたんですね。
呪い返しって、実は「相手の呪いを見破った上で跳ね返す」っていう高等テクニック。だからこそ…
「呪いを仕掛ける時点で、リスクが付きまとう」という教訓もあるんです。
この考え方が、さっきも出てきた「人を呪わば穴二つ」につながります。
要するに――
呪術の世界では、やったらやり返される。
だから本気で誰かを呪うときは、自分の命すら賭ける覚悟がいるってことなんですね。
五行要約