陰陽師の呪い返しとは|喰らうとどうなるの?

陰陽師(おんみょうじ)って聞くと、「お祓い」とか「結界」とか、守ってくれるイメージが強いかもしれません。でも実は、時には呪いを跳ね返す攻撃的な術も使っていたんですよ。

 

それが、今回のテーマ――「呪い返し(呪詛返し)」

 

誰かに呪いをかけられたとき、その“念”をそっくりそのまま相手に戻す…しかも威力を倍返しにして!?そんなヤバい術、果たしてどんな仕組みなんでしょうか?

 

 

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呪い返しってどんな術?

呪い返しは、その名の通り「呪いを返す術」。

 

相手がこっちに仕掛けた呪詛(じゅそ)=悪意・呪念を、そっくりそのまま本人に跳ね返すのが基本ルール。

 

一種の“反射魔法”みたいなもので、受けた呪いが強いほど、返すダメージも重くなるんです。だから、呪いを仕掛けた側が致命傷を負うことも。

 

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平安時代の陰陽師たちも命がけだった

呪い返しって、ゲームや漫画だけの話じゃなくて、平安時代の陰陽師たちもガチでやってたんです。

 

当時、貴族たちは政敵を倒すために陰陽師を雇って呪詛を依頼してました。でも呪いを仕掛けるってことは、呪い返しをくらうリスクも背負うってこと。

 

それをよくわかってた陰陽師たちは、自分の身に何かあったときのために「自分の墓穴」を用意しておいたという伝説もあるほど。あの有名なことわざ、「人を呪わば穴二つ」は、ここから来てるとも言われてます。

 

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呪い返しを受けるとどうなる?

呪い返しを喰らうと――かなりヤバいです。

 

伝承や小説では、こんなふうに描かれることが多いんですよ。

 

  • 体調不良:突然の高熱や頭痛、原因不明の不調
  • 吐血・鼻血:体の中から呪詛の力が暴れ出す
  • 事故や不幸:日常生活でトラブルが続出
  • 最悪の場合は命を落とす

 

もちろんフィクション的な演出もありますが、呪い返しってそれだけ強烈な“反撃術”って認識されていたんですね。

 

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呪い返しに使われる護符や呪文とは

陰陽道の現場では、呪い返しに特定の符(護符)や印(刀印)を使うことがありました。

 

たとえば、

 

  • 刀印護符:護符の線を指でなぞりながら呪文を唱える
  • 尊星護符:北斗七星などの星神の力で呪いをはね返す
  • 逆祝詞(さかのりと):言霊の反転エネルギーを利用する

 

こうした術は、仏神の加護を得る「結界系の防御術」とセットで使うことが多く、呪詛を返すには相当な精神力と儀式の正確さが求められたんですね。

 

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呪いは仕掛けた方が損?リスクと本質

呪い返しって、実は「相手の呪いを見破った上で跳ね返す」っていう高等テクニック。だからこそ…

 

「呪いを仕掛ける時点で、リスクが付きまとう」という教訓もあるんです。

 

この考え方が、さっきも出てきた「人を呪わば穴二つ」につながります。

 

要するに――

 

呪術の世界では、やったらやり返される。

 

だから本気で誰かを呪うときは、自分の命すら賭ける覚悟がいるってことなんですね。

 

五行要約

 
  1. 呪い返しは、相手からの呪いをそのまま跳ね返す陰陽道の術!
  2. 平安時代の陰陽師たちも、命がけでこの術を使っていた!
  3. 呪い返しを受けると、吐血・事故・最悪命を落とす可能性も!
  4. 護符や刀印、逆祝詞などが用いられ、強力な仏神の力も借りる!
  5. 「呪えば返される」…呪術は常に命がけの覚悟が必要となる!