
陰陽師と忍者。どちらも日本文化の中で“影のヒーロー”的なイメージが強いですが、じつは活動時期もやっていたこともまるっきり違うんです。このページでは、そんな2つの“異色の術者”の違いと共通点を、歴史・技術・立場などの観点からわかりやすくかみ砕いて解説します!
まずは、それぞれのざっくりしたイメージから。
陰陽師は、古代〜中世にかけて陰陽寮という官庁に属していた国家公務員で、天文・暦・占術・呪術・祈祷などを専門にしていた知識系の術者です。
一方で忍者は、戦国時代などに登場した隠密活動のプロ。潜入・偵察・破壊・暗殺など、諜報や戦術を担っていた実戦系の特殊技能者です。
つまり…
…という感じで、活動フィールドが根本的にちがいます。
陰陽師が扱っていたのはこんな術や道具:
対して忍者は:
忍者はとにかく実用重視!
身を隠し、敵を欺き、無音で任務を遂行することが命がけの現場でした。
陰陽師は、はじめ国家に仕える官職で、ある種のエリート。とくに安倍晴明のような陰陽師は、貴族とも対等に話す立場でした。
忍者は、多くが下級武士や民間人で、報酬制で動く“使いっぱしり”に近い存在。でも上忍クラスになると、戦略立案にも関わる諜報の要としてかなり重要なポジションでした。
実はこの二つ、「裏方で、秘術を駆使して活躍する」という点ではめちゃくちゃ似てるんです。
例えば、
などなど、この「影の存在感」が、今でもゲームやアニメで“謎めいたキャラ”として愛される理由なのかもしれませんね。
史実上では、陰陽師と忍者が協力した記録は残っていません。活動時期もズレているため、現実的には接点がなかったと考えられています。
でもフィクションでは、陰陽師の式神と忍者の潜入術がタッグを組むみたいなシーン、よく見かけますよね。これは創作上の演出で、両者の能力が補完し合う関係性として描かれているんです。
五行要約