陰陽師と忍者の違いと共通点

陰陽師忍者。どちらも日本文化の中で“影のヒーロー”的なイメージが強いですが、じつは活動時期もやっていたこともまるっきり違うんです。このページでは、そんな2つの“異色の術者”の違いと共通点を、歴史・技術・立場などの観点からわかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

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陰陽師は国家の祈祷官、忍者は戦場の隠密工作員

まずは、それぞれのざっくりしたイメージから。

 

陰陽師は、古代〜中世にかけて陰陽寮という官庁に属していた国家公務員で、天文・暦・占術・呪術・祈祷などを専門にしていた知識系の術者です。

 

一方で忍者は、戦国時代などに登場した隠密活動のプロ。潜入・偵察・破壊・暗殺など、諜報や戦術を担っていた実戦系の特殊技能者です。

 

つまり…

 

  • 陰陽師:祭祀・占術・国家儀式の裏方
  • 忍者:戦場の裏方・秘密兵器

 

…という感じで、活動フィールドが根本的にちがいます。

 

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使う技術と道具がまるで別物

陰陽師が扱っていたのはこんな術や道具:

 

  • 陰陽五行思想に基づく占術
  • 式神結界九字といった呪術
  • 天文観測・暦作成などの学術知識

 

対して忍者は:

 

  • 変装・潜入・隠れ身などの忍術
  • 手裏剣・苦無・火薬・縄などの道具
  • 忍び六具をはじめとする秘密道具

 

忍者はとにかく実用重視

 

身を隠し、敵を欺き、無音で任務を遂行することが命がけの現場でした。

 

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立場と身分のちがい

陰陽師は、はじめ国家に仕える官職で、ある種のエリート。とくに安倍晴明のような陰陽師は、貴族とも対等に話す立場でした。

 

忍者は、多くが下級武士民間人で、報酬制で動く“使いっぱしり”に近い存在。でも上忍クラスになると、戦略立案にも関わる諜報の要としてかなり重要なポジションでした。

 

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共通点:どちらも“秘術の達人”

実はこの二つ、「裏方で、秘術を駆使して活躍する」という点ではめちゃくちゃ似てるんです。

 

例えば、

 

  • 一般人には知られない秘伝の技を持っている
  • 長期間の訓練や修行が必要
  • 人知れず行動して、国家や主君を守る役割

 

などなど、この「影の存在感」が、今でもゲームやアニメで“謎めいたキャラ”として愛される理由なのかもしれませんね。

 

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歴史的に交わったことはある?

史実上では、陰陽師と忍者が協力した記録は残っていません。活動時期もズレているため、現実的には接点がなかったと考えられています。

 

でもフィクションでは、陰陽師の式神と忍者の潜入術がタッグを組むみたいなシーン、よく見かけますよね。これは創作上の演出で、両者の能力が補完し合う関係性として描かれているんです。

 

五行要約

 
  1. 陰陽師は国家公認の術者、忍者は実戦型の隠密工作員!
  2. 使う技術も真逆で、陰陽道vs忍術のような構図!
  3. 社会的立場は陰陽師が公的、忍者は民間ベース!
  4. でもどちらも秘術と訓練のスペシャリストだった!
  5. 創作では両者のタッグが人気だけど、史実での交流は不明!