

家具や小物って、つい見た目のデザインだけで選びがちですが、実はその「形」自体にもエネルギーがあるんですよ。
風水や陰陽道の考え方では、形にはそれぞれ意味が宿っていて、空間に流れる氣を動かしたり、落ち着かせたりしているとされます。
そして陰陽五行説の視点で見ると、この形というのは木・火・土・金・水の五つの氣とも密接に関係しているんです。
風水では「物の形」を整えることが、空間全体の運気を穏やかに保つ第一歩とされています。
普段の暮らしの中でも、形の選び方ひとつで驚くほど雰囲気が変わります。
今回はその「形の力」について、陰陽師たちの知恵を借りながら、わかりやすくかみ砕いて解説します。
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形にはそれぞれ、氣をどう動かすかという特徴があります。
丸形や楕円形は氣をやさしく循環させる性質を持ち、調和を生む形とされます。 リビングやダイニングのテーブルに取り入れると、家族の会話も自然と円満になりやすいんです。
一方で四角形・長方形は、安定感や落ち着きをもたらす形。デスクや本棚、収納家具などに使うと、集中力や整然とした氣が生まれます。
以上をふまえ、例えば、次のように家具の形を意識して配置するのがおすすめです。
──こんな具合に、形ごとに役割を分けると空間全体の氣が整いやすくなります。
尖った角や鋭い突起のある家具は、氣の流れを乱す原因になるので避けてください。特にその角が人に向いていると、無意識にストレスを感じる原因にもなるんです。
形の良し悪しだけでなく、「余白」や「配置のバランス」も大事です。
家具を詰め込みすぎると氣が滞り、せっかく良い形でも効果が半減してしまいます。
また、角ばった家具が向かい合っていると衝突の氣が生まれます。
少し角度をずらしたり、クッションや観葉植物を間に置いたりして、やわらげる工夫をするといいですよ。
形には「氣の通り道をつくる力」があります。
だからこそ、形と空間の間に“呼吸する余裕”を持たせることが大切なんです。
風水では、形と運気の関係を五行と結びつけて考えます。
それぞれの形には、木・火・土・金・水の氣が対応しているんですね。
例えば、次のように考えられています。
──このように形を五行に当てはめると、部屋ごとにどんな氣を高めたいかが見えてきます。
たとえば仕事運を上げたいなら「木」の氣を持つ長方形デスク、リラックス空間には「水」の氣を持つ丸いクッションや曲線家具を選ぶといいですね。
陰陽五行の観点で見ると、形の偏りは氣の偏りでもあります。
尖ったものばかりだと陽の氣が強まり、落ち着きに欠けます。
逆に丸みの多い空間は陰の氣が増え、動きが鈍くなる。
つまり形は「陰陽のバランス」をとる調整弁のような存在なのです。
仕事部屋なら少し角を、寝室なら少し丸みを──そんなふうに意識して配置を変えるだけで、氣の流れが整っていきます。
五行の理に照らせば、形を変えることは「環境の氣」を動かすことそのもの。
人の心も、その空間の氣に呼応して自然と変わるのです。
中国神話の世界では、天地の形そのものが宇宙の秩序を表していました。
天は丸く、地は四角い──そんな考えが「円=天」「方=地」という象徴につながっています。
この思想は風水にも引き継がれ、円=調和と循環、方=安定と基盤を意味するようになりました。
神々の住む天界は丸い天蓋で覆われ、地上は四角く区切られた大地。
そこから人間界の住まいにも、「丸く」「角を立てず」「天地の形を映す」設計が理想とされたのです。
つまり、形を整えることは“宇宙と調和すること”そのもの。
だからこそ、私たちの日常にある家具や日用品も、その形を通して天地のリズムと共鳴しているのです。
五行要約
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