

部屋の色って、なんとなく気分で決めちゃっていませんか?
でも実は、風水では「色」は空間の運気を左右する大切な要素なんです。
朝、明るい光を浴びると気分が上がったり、青空を見て心が落ち着いたりしますよね。
あれって偶然じゃなくて、色の持つエネルギーが私たちの氣に働きかけているからなんです。
つまり「色選び」は、風水的に言えば“運を整えるアクション”なんです。
この考えは陰陽五行説に基づいていて、色はそれぞれ「木・火・土・金・水」という五つの氣を象徴しています。
だから、どんな色を選ぶかで空間の流れも、心の状態も変わってくるんですね。
古代から陰陽道では、この自然のバランスを見極めることを重視してきました。
今回の記事では、その「色の力」を風水の視点からわかりやすくかみ砕いて解説していきます。
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風水の基本にあるのが五行思想。
「木・火・土・金・水」という自然の循環を、人や空間に当てはめて考えるものです。
この五行にはそれぞれ対応する色があります。 木=緑、火=赤、土=黄、金=白・金色、水=青・黒。
たとえば木の氣は「成長と調和」を、火は「情熱と発展」を、土は「安定と信頼」を表します。
金は「洗練と整然」、水は「冷静と柔軟」。
この五色のバランスこそが空間の“氣の巡り”を決める鍵なんです。
色が多すぎても、少なすぎても氣の流れが乱れる。だから、まずはこの基本を意識することが大切なんです。
色には得意分野があるんです。たとえば、次のように。
──こんな具合に、色の特性を空間の役割に合わせると、運気が自然と巡っていくんです。
色は「どの部屋でどう使うか」で意味が変わります。
つまり、ただ好きな色でまとめるより、空間の目的を意識することがポイントなんです。
寝室は休息と癒やしの場。
だから淡いブルーやベージュなど、穏やかな氣を呼ぶ色がおすすめです。
落ち着いた色は陰の氣を整えて、眠りの質を高めてくれます。
家族が集まるリビングは陽の氣が強い場所。
グリーンやオレンジなど、温もりを感じる色をプラスすると調和が取れます。
キッチンは「火」と「水」が共存する場所。
どちらかに偏らないように、黄色や白で中和してバランスを保つのがコツです。
ここで大事なのが「陰」と「陽」の考え方。
赤や黄色などの暖色系は陽の氣を高め、青や黒などの寒色系は陰の氣を整えます。
陽ばかりだと落ち着かず、陰ばかりだと沈みすぎる。
だから、どちらの氣も取り入れて中庸(バランス)を保つのが理想なんです。
さらに、五行の関係には「相生(助け合う)」と「相剋(打ち消す)」があります。
たとえば、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を潤す──。
この循環を意識して色を組み合わせると、氣の流れがスムーズになるんですよ。
──こうして五行の氣を色で循環させることで、空間が生き生きと輝き始めるのです。
古代中国では、色は単なる美ではなく宇宙の秩序そのものを表していました。
たとえば東西南北を守る四神──青龍・朱雀・白虎・玄武。
それぞれが東・南・西・北を司り、青・赤・白・黒という色を持っています。
この配色の調和は「天地を安定させる象徴」。
だから現代の風水でも、色を整えることは“宇宙の秩序を暮らしに写す”行為とされているんです。
玄関に白虎の白、リビングに朱雀の赤、寝室に玄武の青──。
古代の智慧を取り入れることで、家の中にも小さな宇宙が生まれます。
五行要約
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