陰陽師(おんみょうじ)といえば呪術や結界、式神などが思い浮かびますが、実はその根幹を支えるのが「札(ふだ)」なんです。たった一枚の紙に、術の力や神仏とのつながりを託す??陰陽道を突き詰めれば、

陰陽師のシンボルマークとして有名なものに、太極図と五芒星があります。それぞれのマークの意味する所は以下の通りです。
太極図
万物が陰・陽2つの気で成り立っていることを示し、相反するエネルギーが均等に存在し、万物の生成消滅のバランスがとれていることを示しています。
五芒星
五行思想を陰陽思想に取入れたことを示す図です。5つの元素(木・火・土・金・水)の働きの相克を表しています。
この太極図と五芒星は切っても切り離せない関係があります。五芒星は太極図(陰陽思想)がなければ生まれてきませんでした。なぜなら陰陽道のベースとなっている陰陽五行説というのは、万物は以下1〜4のようなプロセスで生まれるという考え方から生じたものだからです。
五行は混沌から太極を経て生み出された。陰陽⇒五行⇒陰陽という循環で、森羅万象あらゆるものが生まれてくる。これが陰陽五行説の考え方です。
陰陽思想が五行思想と結びついたことで生まれたものが陰陽五行説で、陰陽五行説を表現したのが五芒星というわけです。