安倍晴明にまつわる伝説的な逸話の数は圧倒的であり、そこから清明=最強の陰陽師というイメージが確立され、今や陰陽師の代名詞とも言える存在です。
ここではそんな清明の圧倒的存在感を確立するに至った数
安倍晴明は1005年に死没していますが、彼の墓地がどこにあるのかはっきりわかっていません。墓地はあるにはあるのですが、「清明の墓地」として語り継がれる場所が全国に複数あり、どれが本物なのかわからないといった感じです。
しかしいずれも清明に縁ある地として信仰が根強い地域ですので、いくつか有名所を紹介したいと思います。
清明は嵯峨野の「塔頭・寿寧院」に葬られたと伝えられたという説から、晴明神社がある京都市内の嵯峨嵐山のはずれにある墓地が公式とされています。ここは現在晴明神社の飛び地境内として管理されています。
長野県木曽の山中にある安倍晴明のお墓は、清墓士(せいばかせ)とと呼ばれ、晴明の像と安倍家のシンボルである五芒星が掲げられています。京都から遠く離れた木曽に何故清明の墓地があるのか不思議です。この地が清明終焉の場所であるという証拠はないものの、古来地元の人々はこの墓を清明様と呼び信仰してきたそうです。