
陰陽師って、本当にいたの?どんな仕事してたの?──そんな素朴な疑問を感じたこと、ありませんか?このページでは、陰陽師に関する「よくある質問」を5つのカテゴリーに分けて、詳しく&わかりやすく解説していきます!
はい、実在しました。それもバリバリの国家公務員です!
日本では8世紀に陰陽寮(おんみょうりょう)という中央官庁が設置されて、占筮・暦の作成・天文観測を担当する専門職として陰陽師が任命されました。
陰陽寮は明治3年(1870年)に廃止されるまで、約1100年にわたって続き、いわば古代〜近世日本の科学機関のような存在だったんです。
仕事の幅はかなり広く、以下のような内容をこなしていました。
当時は「科学」と「信仰」が密接に結びついていたため、天文観測=政治判断に関わる極めて重要な役割だったんですね。
もちろん、実在した人物です!
安倍晴明(あべのせいめい)は、延喜21年(921年)に生まれ、寛弘2年(1005年)に没。天文博士・陰陽師・朝廷官僚として活躍しました。
村上天皇や藤原道長に重用され、左京権大夫や播磨守といった役職にも就いています。式神召喚や超能力の伝説は後世の創作ですが、実務官僚としては一流だったんです。
これ、気になりますよね。結論からいうと……
「カエルを呪い殺した」「箱の中身を当てた」などの逸話は、平安末期以降の物語で脚色されたもので、晴明が「神格化」されていく過程の一部と考えられています。
制度としての陰陽師は明治3年(1870年)に廃止されましたが、それ以降も民間の陰陽師や土御門家の流派が各地に残りました。
江戸時代までは、庶民向けの暦販売や災厄祓いなどを通じて、生活に深く関わっていた存在でもあります。
現代では公的な資格はありませんが、「陰陽道」という信仰や文化としての継承は、一部に残り続けています。
五行要約