陰陽師の研究|よくあるQ&Aまとめ
このカテゴリーでは陰陽師に関して多く寄せられる疑問とその答えをまとめています。陰陽師の役割や他職との違い、占術の内容、式神の扱いなど、陰陽師への理解を深める助けになれば幸いです!

陰陽師の研究|よくあるQ&Aまとめ

陰陽師って、本当にいたの?どんな仕事してたの?──そんな素朴な疑問を感じたこと、ありませんか?このページでは、陰陽師に関する「よくある質問」を5つのカテゴリーに分けて、詳しく&わかりやすく解説していきます!

 

 

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制度としての陰陽師は実在したの?

はい、実在しました。それもバリバリの国家公務員です!

 

日本では8世紀に陰陽寮(おんみょうりょう)という中央官庁が設置されて、占筮・暦の作成・天文観測を担当する専門職として陰陽師が任命されました。

 

陰陽寮は明治3年(1870年)に廃止されるまで、約1100年にわたって続き、いわば古代〜近世日本の科学機関のような存在だったんです。

 

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具体的には何をしてたの?

仕事の幅はかなり広く、以下のような内容をこなしていました。

 

  • 占筮(せんぜい):式盤などを使って吉凶を判断
  • 暦作成:暦博士とともに全国向けのカレンダーを作成
  • 天文観測:日食・彗星などを記録し、天皇に奏上
  • 時刻管理:水時計(漏刻)を用いて時を告げる
  • 呪術儀礼:病気・災厄・怨霊に対する祓いや結界張り

 

当時は「科学」と「信仰」が密接に結びついていたため、天文観測=政治判断に関わる極めて重要な役割だったんですね。

 

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安倍晴明って本当にいたの?

もちろん、実在した人物です!

 

安倍晴明(あべのせいめい)は、延喜21年(921年)に生まれ、寛弘2年(1005年)に没。天文博士・陰陽師・朝廷官僚として活躍しました。

 

村上天皇や藤原道長に重用され、左京権大夫や播磨守といった役職にも就いています。式神召喚や超能力の伝説は後世の創作ですが、実務官僚としては一流だったんです。

 

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式神や呪術って本当にあったの?

これ、気になりますよね。結論からいうと……

 

  • 式神:古典に登場する霊的存在ですが、実務上の使用証拠は不明
  • 呪術:病や怨霊に対する祓い儀礼は、正式な国家儀式として行われていました

 

「カエルを呪い殺した」「箱の中身を当てた」などの逸話は、平安末期以降の物語で脚色されたもので、晴明が「神格化」されていく過程の一部と考えられています。

 

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陰陽師っていつまで存在したの?

制度としての陰陽師明治3年(1870年)に廃止されましたが、それ以降も民間の陰陽師土御門家の流派が各地に残りました。

 

江戸時代までは、庶民向けの暦販売や災厄祓いなどを通じて、生活に深く関わっていた存在でもあります。

 

現代では公的な資格はありませんが、「陰陽道」という信仰や文化としての継承は、一部に残り続けています。

 

五行要約

 
  1. 陰陽師は国家機関・陰陽寮に属する実在の専門職だった!
  2. 占い・暦・天文・祓い・時刻など多様な業務を担っていた!
  3. 安倍晴明は史実に登場する陰陽師で、天文博士でもあった!
  4. 式神や超能力は後世の創作で、実際は実務官僚だった!
  5. 明治に制度は消滅したが、民間に伝統や知識は残された!